令和2年度 波切不動明王 御礼護摩修行

本寺では、毎年12月に「焼八千枚護摩」を修し、知らず知らずのうちに溜めてしまった汚れの一掃「心の大掃除」を、お不動さまにお願いしてきました。

本年度は新型コロナウイルス感染防止の観点から、例年のような御礼護摩修行を見あわせ、代わりに五千枚の護摩木を五段護摩で焼き上げる【御礼護摩修行】を厳修いたしました。

• 地域別に参拝者を分けてお越しいただく
• お堂に入る人数を制限し密にならない
• 大声での真言はお唱えしない
  
  

感染拡大予防に向けた取り組みを行った上で、2020年12月6日と翌週13日の２日に分けて行いました。

私たちはふだん、目で見、耳で聞き、鼻で嗅いで、舌で味わい、皮膚で感じて生きています。これらの感覚を統合するのが「心（意識）」です。たとえば「透き通った窓ガラスを通して見る景色」と「一年間掃除していない汚れた窓ガラスを通して見る景色」は、同じ景色でも違うものに感じられることは、皆さんも経験があることでしょう。

心の奥底に溜まった悪い業のせいで「モノそのもの」が見えなくなる。そこから勘違いや誤解が生まれ、たくさんの困ったことが出てきます。

私たちは、知らぬうちに悪い業を心の奥底に溜めています。

そこで、一年に一度ではありますが、御礼護摩修行で「心の大掃除」をする必要があるわけです。

「心の大掃除」で心に付着している汚れを取り除き、以前の透明で光を放っていた心を取り戻しましょう。

「心の大掃除」は、お不動さまの力を借りるのが最も強力で、最も早い近道です。