お知らせ
参座されるとお稲荷さんの第1の誓願である【身体健全】【商売繁盛 (収穫高が多くなる)】【家門繁栄】などに大きなご利益をいただけます。
初午祭は、2月15日の19:00~予定しておりますが、緊急事態宣言の延長があった場合には、寺の職員のみで行います。
※令和3年度は富の木のお申し込みのみ承っております。詳しくはこちらをご覧くださいませ。
いまを去ること1,300年の昔、和銅4年 (711年) 2月の午の日、稲荷という神さまは初めて日本に鎮座されました。
これを記念して、2月の初午をお稲荷さまの大祭とし、そのお参りのしるしとして稲荷の神木である杉の小枝を「富の木」として授かるならわしです。
初午の時だけ授与する特別な【富の木】を3,000円にてお渡しいたします。
お店、会社、事務所、ご自宅にお祀りをするとよろしいでしょう。
※ご希望の場合はFAXにてお申し込みを承っております。着払いにて発送させていただきます。
『山城国風土記』によりますと、およそ1,300年前の京都の地には中国大陸から移民してきた秦 (はた) 氏が絶大なる富を持って君臨していました。その当主であった伊呂具秦公(いろぐのはたのきみ)は、当時貴重品かつ神聖なものであった餅を、こともあろうに射撃の的にしてしまいました。射られた餅は、白い鳥となって山に飛び去るという霊異をあらわしたのです。神罰はてきめんで秦一族は急に衰えてしまいました。彼らは愚行を悔い、餅が飛んでいった伏見の山に行ってみますと、山中にこつぜんとして稲穂が実っているではありませんか。秦氏の人々は神の存在と力を目のあたりにし、心からの反省とお祀りすることを誓うのでした。
人々に衣食住を恵む稲成りの神が、人間の前にあられたのはまさにこの時。2月の初午の日でした。この山は「いねなり」の霊異から稲荷山とも呼ばれる、現在の伏見稲荷大社です。
秦氏の人々は、即座にそこへ生えていた杉を引き抜き、邸に植えて丁重にお祀りをしました。これによって秦氏は勢力を盛り返し、子孫たちは代々伏見稲荷の神職として栄えるようになります。そのうえ、彼等の領地は平安京という首都となりました。
都の人々は富貴繁栄を求めて2月初午には稲荷山を参詣し、杉の枝をいただくことが、現在も行われています。この『験 (しるし) の杉』をいただくことは稲荷信仰の源流と絶えること無い神徳に触れる尊いことなのです。