行事の報告
処暑はとうに過ぎているというのに、暑さがおさまらない昨今ですが、皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか。
当寺では例年のように、お護摩の火でご先祖さまをお迎えし、二座式供養でお送りいたしました。今年からお寺の花火大会は休止とし、お寺より各家庭に花火をお配りしました。それぞれのお宅に出て、送り火としいただけますと幸いです。
このお盆を機会に、
「幸せって何だった?」これを突きつめて考えみてはいかがでしょう。
いつもおしゃれな服を着て、素晴らしい場所にでかけておいしい食事をする。そんな一見、幸せな暮らしをしていても、心配事があったら素敵な人生ではないでしょう。もしかしたら、死を迎えた後でも心配ごとを引きずっているかもしれません。
「死」が身近でない年齢であっても、道半ばにして早逝した人の人生は、幸せと言えるのでしょうか。大変な思いや遺恨を残して死んでいった人たち対し、生きている我々ができることは供養しかありません。
ご先祖さんは六道輪廻のどこを歩いていらっしゃるのか。お釈迦さまの弟子の目蓮尊者が餓鬼道で苦しんでいた自分の母親だけでなく、すべての苦しむ人に百味の飲食 (おんじき) で施しをしたことが、盂蘭盆会の由来となっています。